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キャプチャボードの選び方とおすすめ【2026年版】

この記事では、ゲーム画面や外部映像をPCに取り込むための「キャプチャボード」の選び方とおすすめ製品を解説します。

「ゲーム実況や配信を始めたい」「会議やプレゼンの様子を録画したい」――そんなとき必要になるのがキャプチャボードです。Nintendo SwitchやPS5のゲーム画面はもちろん、ビデオカメラやビジネス用途の映像もPCに取り込めます。

ただ、解像度やパススルー、外付け・内蔵など聞き慣れない用語が多く、どれを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、仕組みの基本から用途別のおすすめまで、わかりやすく紹介します。

キャプチャボードとは

キャプチャボードとは、ゲーム機やカメラなどの映像・音声をPCに取り込むための機器です。HDMI出力を持つ機器とPCの間に接続して使います。

仕組みはシンプルで、ゲーム機などのHDMI出力をキャプチャボードに入力し、映像をデジタルデータに変換してPCに送る流れになっています。PCでは配信ソフト(OBS Studioなど)や録画ソフトを使って、映像を録画・配信できます。

PCの画面録画(Windows標準のSnipping ToolやXbox Game Barなど)とは異なり、以下のようなメリットがあります。 - PC以外の機器の映像を取り込める - 映像を表示している機器と録画する機器が分離されるため、CPU負荷の高い処理やメモリを大量消費している機器の画面録画でも問題なく行える - 複数の機器の画面をスイッチャーを介して表示している場合、スイッチャーの出力を録画することで、各機器で個別に録画しなくても良い

最後のものはセミナーやパネルディスカッションなどで複数の登壇者がいる時に、それぞれのPCで録画する必要がなく、実際の現場の状況のまま録画できるため、ビジネスの現場で便利だと思います。

外付けと内蔵の違い

キャプチャボードには「外付けタイプ」と「内蔵タイプ」の2種類があります。それぞれ特徴が異なるので、お使いの環境に合わせて選びましょう。

外付けタイプ

USB接続でPCとつなぐタイプで、ノートPCでもデスクトップPCでも使えるのが最大のメリットです。設置も簡単で、USBケーブルを挿すだけで使い始められる製品がほとんどです。持ち運びにも便利なので、場所を選ばず使えます。

内蔵タイプ

PCIe(ピーシーアイエクスプレス)スロットに取り付けるタイプです。デスクトップPC専用で、PCケースを開けて装着する必要があります。その分、USB接続よりも安定した高速データ転送が可能で、4K高フレームレートの録画にも対応しやすいのが強みです。

比較表

項目 外付け(USB) 内蔵(PCIe)
対応PC ノートPC・デスクトップPC デスクトップPCのみ
取り付け USBケーブルを挿すだけ PCケースを開けて装着
持ち運び しやすい できない
データ転送速度 USB規格に依存 高速・安定
4K高fps対応 製品による 対応しやすい
価格帯 手頃〜中程度 中程度〜高め

初心者やノートPCユーザーには外付けタイプが無難です。4K144fpsなど超高画質・高フレームレートでの録画を求める方は内蔵タイプを検討しましょう。

選び方のポイント

キャプチャボードを選ぶ際にチェックすべきポイントを5つ紹介します。

1. 解像度・フレームレート

録画できる解像度とフレームレート(1秒あたりのコマ数)は最も重要な仕様です。

現在の主流は 1080p/60fps(フルHD・毎秒60コマ)です。ゲーム配信やYouTube投稿であれば、この画質で十分きれいな映像が撮れます。4K(3840×2160)対応は上位モデルに限られ、価格も高くなります。

まずは1080p/60fpsに対応した製品を基準に選び、予算に余裕があれば4K対応モデルを検討するとよいでしょう。

2. パススルー出力

パススルーとは、キャプチャボードを経由しながらも、遅延なしで別のモニターに映像を出力する機能です。

ゲーム用途では非常に重要です。録画・配信中のPC画面にはわずかな遅延(表示の遅れ)が発生するため、パススルー出力したモニターでプレイすることで快適にゲームができます。ゲーム目的なら、パススルー対応は必須と考えてください。

3. エンコード方式

映像データを圧縮する処理を「エンコード」と呼びます。エンコードの処理方法には2種類あります。

  • ソフトウェアエンコード: PCのCPUで処理。画質の自由度は高いが、PCに負荷がかかる
  • ハードウェアエンコード: キャプチャボード自体で処理。PCへの負荷が少ないが、設定の自由度はやや低い

高性能なPCをお持ちならソフトウェアエンコードでも問題ありません。PCのスペックに不安がある場合は、ハードウェアエンコード対応の製品を選ぶとPCの動作が安定します。

4. 対応OS

WindowsだけでなくmacOSにも対応しているかを確認しましょう。Macユーザーの方は特に注意が必要です。

多くの製品はWindowsをメインにサポートしていますが、最近はmacOS対応の製品も増えています。UVC(USB Video Class)対応の製品であれば、OSを問わず標準ドライバで認識される場合が多いです。

5. 付属ソフト

録画ソフトや動画編集ソフトが付属している製品もあります。初めてキャプチャボードを使う方にとっては、付属ソフトがあると設定に迷わずすぐに使い始められます。

もちろん、OBS Studio(無料の配信・録画ソフト)など汎用ソフトでも使えるので、付属ソフトの有無だけで選ぶ必要はありません。

用途別おすすめの選び方

「結局どれを選べばいいの?」という方のために、用途別の目安をまとめます。

ゲーム配信初心者

  • 外付けタイプ(USB接続)
  • 1080p/60fps対応
  • パススルー出力あり
  • 付属ソフトがあると安心
  • 予算の目安: 1万円前後〜

初めてならシンプルな外付けモデルが最適です。1080p/60fpsでパススルー対応のものを選べば、配信・録画のどちらにも対応できます。

高画質配信したい人

  • 4K録画対応(4K30fpsまたは4K60fps)
  • 4Kパススルー対応
  • HDR対応だとなお良い
  • 予算の目安: 2万円〜3万円以上

PS5やXbox Series Xの性能を最大限活かしたい場合は、4K対応モデルを選びましょう。内蔵タイプも選択肢に入ります。

ビジネス用途(会議録画・プレゼン録画)

  • 外付けタイプ(持ち運びやすさ重視)
  • 1080p/30fpsでも十分
  • パススルーは必須ではない
  • UVC対応だと汎用性が高い
  • 予算の目安: 1万円前後〜

会議やプレゼンの録画であれば、高いフレームレートは不要です。UVC対応のコンパクトなモデルなら、Zoomなどのビデオ会議ツールにカメラ入力として認識させることもできます。

おすすめ製品

信頼できる大手メーカーの製品を3つ紹介します。

Elgato HD60 X

ゲーム配信者に定番の外付けキャプチャボードです。1080p/60fps(HDR対応)での録画が可能で、4K/60fps HDR10のパススルーにも対応しています。

項目 仕様
タイプ 外付け(USB)
録画解像度 最大1080p60 HDR10 / 4K30
パススルー 4K60 HDR10
エンコード ソフトウェアエンコード
対応OS Windows / macOS
価格 29,180円(税込)

VRR(可変リフレッシュレート)にも対応しており、次世代ゲーム機との相性が良いのが特徴です。「インスタントゲームビュー」と呼ばれる低遅延技術により、PCプレビューの遅延も最小限に抑えられています。

AVerMedia Live Gamer 4K 2.1 GC575

4K/144fpsパススルーに対応した内蔵タイプのハイエンドモデルです。PCIe x4接続による安定した高速データ転送で、4K/60fpsの録画が可能です。

項目 仕様
タイプ 内蔵(PCIe x4 Gen3)
録画解像度 最大4K60fps / 4K144fps(専用ソフト使用時)
パススルー 4K144 / 1440p240 / 1080p360
エンコード ソフトウェアエンコード
対応OS Windows 10/11(64bit)
価格 オープン価格

HDMI 2.1対応により、PS5やXbox Series Xの4K/120fps出力もパススルー可能です。5.1chサラウンド対応、HDR10録画対応など、映像・音声ともにハイスペックな製品です。高画質配信にこだわりたい方向けです。

I-O DATA GV-USB3/HDS

国内メーカーのアイ・オー・データ製キャプチャボードです。4K/30pでの録画に対応し、4K/60p HDRのパススルー出力も備えています。

項目 仕様
タイプ 外付け(USB、バスパワー駆動)
録画解像度 最大4K30p / 2K120p
パススルー 4K60p HDR / 2K120p
エンコード H.265 / H.264対応
対応OS Windows / macOS
価格 30,470円(税込)

UVC/UAC対応でOBS Studioなどの汎用ソフトでも使えます。付属ソフトとして「I-O DATA HD Mix Capture」(録画ソフト)と「PowerDirector 18」(動画編集ソフト)が同梱されており、購入後すぐに録画から編集まで行えます。国内メーカーなので日本語サポートも安心です。

製品比較一覧

製品名 タイプ 録画解像度 パススルー 価格
Elgato HD60 X 外付け 1080p60 / 4K30 4K60 HDR 29,180円
AVerMedia GC575 内蔵 4K60 / 4K144 4K144 オープン価格
I-O DATA GV-USB3/HDS 外付け 4K30 / 2K120p 4K60 HDR 30,470円

キャプチャボードと一緒に揃えたい機材

キャプチャボードだけでは配信・録画のクオリティに限界があります。合わせて用意しておきたい機材を紹介します。

HDMIケーブル

キャプチャボードとゲーム機をつなぐHDMIケーブルは、製品に付属していない場合があります。4Kパススルーを使う場合は「HDMI 2.0以上」対応のケーブルを用意しましょう。HDMI 2.1対応のキャプチャボード(GC575など)を使う場合は「Ultra High Speed HDMI」ケーブルが必要です。

USBマイク

ゲーム実況やナレーションを入れるなら、USBマイク(パソコンにUSB接続するだけで使えるマイク)があると音質が格段に向上します。PC内蔵マイクやヘッドセットのマイクでも配信はできますが、聞き取りやすさに大きな差が出ます。

会議録画でも、発言者の声をクリアに収録したい場合はUSBマイクがおすすめです。3,000円〜10,000円程度で実用的な製品が手に入ります。

配信・録画ソフト

OBS Studio(無料)が定番です。Windows・macOSの両方に対応しており、配信と録画の両方をこなせます。キャプチャボードのメーカー付属ソフトと合わせて使うこともできます。

動画編集ソフト

録画した映像を編集してから投稿したい場合は、動画編集ソフトも必要です。

  • Adobe Premiere Pro: プロの映像制作現場でも使われる定番ソフト。カット編集からカラーグレーディング、テロップ挿入まで高度な編集が可能です。月額制のサブスクリプションで利用できます
  • PowerDirector: 直感的な操作で初心者にも使いやすい動画編集ソフト。I-O DATA GV-USB3/HDSにはPowerDirector 18が付属しています
  • DaVinci Resolve: 無料ながらプロ級の機能を備えた動画編集ソフト。特にカラーグレーディングに強く、コストをかけずに本格的な編集をしたい方におすすめです

まとめ

キャプチャボードは、ゲーム機やカメラの映像をPCに取り込むための専用機器です。ゲーム配信・実況だけでなく、会議録画やプレゼン収録などビジネス用途にも活用できます。

選ぶ際のポイントをおさらいします。

  • 解像度・フレームレート: 1080p/60fpsが基本。4K対応は上位モデル
  • パススルー出力: ゲーム用途なら必須。遅延なしでモニターに映せる
  • 外付け vs 内蔵: ノートPCユーザーや初心者は外付け。超高画質を求めるなら内蔵
  • エンコード方式: PCスペックに不安があればハードウェアエンコード対応を
  • 対応OS・付属ソフト: 自分の環境に合うか事前に確認

今回紹介した3製品はいずれも大手メーカーの信頼できる製品です。外付けで手軽に始めたい方はElgato HD60 XやI-O DATA GV-USB3/HDS、4K高フレームレートにこだわりたい方はAVerMedia GC575を検討してみてください。


キャプチャボードなしで画面を録画したい場合は、PCの標準機能だけで録画できます。「Windowsで画面録画する方法【2026年版】」または「Macで画面録画する方法【2026年版】」をご覧ください。

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