スマートフォンの通信技術が発達し、ついに5Gが実用化されるまでもうすぐとなりました。
5Gとは、第5世代移動通信システムの略です。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC5%E4%B8%96%E4%BB%A3%E7%A7%BB%E5%8B%95%E9%80%9A%E4%BF%A1%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0)
今まで使用されていた4Gから、さらに速度や扱えるデータ量が増加した5Gへと進歩していくことにより、新しい技術や文化が生まれていくことが期待できます。
各携帯会社でも5Gの説明がされています。
(Docomoさん→https://www.nttdocomo.co.jp/area/5g/ auさん→https://www.au.com/mobile/area/5g/)
第五世代となる5Gですが、4Gとは一体どのような点が違うのでしょうか。
通信速度が上がることは予測できます。それに加えて、いくつか改善点がありましたので、今回はそちらについてご紹介します。
今までと異なる点として、
・通信速度
・同時接続数
・遅延時間の減少
の3つが挙げられています。
通信速度においては、
「サービス開始時の5Gの通信速度は、NTTドコモが下り最大3.4Gbps・上り182Mbps、auが下り最大2.8Gbps・上り最大183Mbps、ソフトバンクが下り最大2.0Gbp・上り103Mbpsである。」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC5%E4%B8%96%E4%BB%A3%E7%A7%BB%E5%8B%95%E9%80%9A%E4%BF%A1%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0 より引用)となっています。
携帯会社によって実際の速度は多少前後するようですが、4Gの速度が
Docomoさん
受信実効速度は168Mbps~299Mbpsです。
送信実効速度は23Mbps~45Mbpsです。(https://www.nttdocomo.co.jp/area/premium_4g/)
auさん
Androidの実効速度(下り):93Mbps~161Mbps
Androidの実効速度(上り):12Mbps~27Mbps (https://www.au.com/mobile/area/effective-speed/)
SoftBankさん
下り速度:140Mbps
上り速度:17Mbps (https://www.softbank.jp/mobile/network/service/speed-survey/)
となっているので、特に下りの速度(インターネット上にあるものを閲覧したり、ダウンロードする側の速度)が著しく速くなっています。
4Gですらかなり速い通信速度ですが、それよりもっと速くなると具体的にどのような変化が起きるでしょうか。
例えば、Webコンテンツの動きが今までより格段に多くなると思います。
まさに今書いているような文章や、スマホで見る画像などが動くものに変わるかもしれません。
以前には個人掲示板などでタイトルがカクカク動くようなものもありましたが、もっと細かくリアルな動きが可能になってくると想像できます。
そうなると、特に広告において大きな変化がみられることが予想できます。
次に、同時接続数が増えます。
5Gでの同時接続数は1キロ平方メートルあたり100万台となっており、10万台である4Gの10倍となっています。
10万台でもかなり多いイメージですが、100万台になるとすごい数です。
現在はコロナウイルスの影響で多くの人が集まることができないですが、いつかイベントごとが復活できるようになった際は活躍しそうです。
また、IoT=Internet of Things(モノのインターネット)の進歩も期待できます。家電製品にも通信機能がついているものがありますが、その数が今までよりも増えるかもしれません。1度に接続できる数が増えたならば接続数の心配をする必要がなくなるので、エアコンやテレビ、乾燥機や冷蔵庫などに通信技術がつくのが当たり前の時代になるかもしれません。
また、遅延時間が4Gと比べて少なくなります。
4Gでの通信遅延時間は0.5ミリ秒となっていますが、5Gになると0.01ミリ秒となり、もはや遅延があるのかないのかわからないレベルの短さです。これにより、自動車の自動運転や、医療現場での遠隔ロボット操作のようなハイリスクな業務に対しても通信技術が使用可能になってきます。自粛期間中にZoomアプリなどを用いてリモート会議などをした方も多いと思いますが、その際の遅延もかなり減らせることができ、コミュニケーションが円滑になることも期待できます。
このように、5Gが訪れることで、新しい技術や文化が生まれることになるでしょう。
良いことだらけのような5Gですが、課題もあります。
まず、電波自体は実は4Gより届く距離が短く、今までの基地局より多く基地局を作る必要があります。
4Gの基地局をそのまま使えないため、全国普及までにしばらく時間がかかります。
また、サイバー攻撃の心配も増えます。
1度につなげる個数が10倍に増えたことで、ハッキングや情報傍受をされる可能性も増えます。IoTの技術がついた家電製品が増えたとして、誤作動と思いきや自分以外の人に操作されていました、という可能性も増えてきます。そうなるとセキュリティの強化が今までより強く求められます。
他にも5Gになったことによる通信費用の増加や、消費電力の増加など、5Gになったことによって生まれる新たな課題もあります。
今後の技術の進歩によって、それらの課題が解消され、安心して使えるようになることを待ち望んでいます。
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