※この記事は2025年3月時点の情報に基づいています。
今回は、Macにセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)は必要か?というお話です。
「Macにはセキュリティソフトは必要ない」と言われることがあります。結論から言えば、これは「条件付き」で正しい、と言えます。
macOSに標準で搭載されているセキュリティ機構はよくできており、マルウェアなどの活動を防ぐことが可能です。
ただし、AppStore経由でアプリをインストールする場合においてです。
アプリをAppStore経由でしかインストールしないのであれば、標準のセキュリティ機構だけで十分な安全性を確保できます。ですが、それ以外からダウンロードしたアプリをインストールする場合は別途対策を行った方が良いでしょう。
また、Apple自身がMacの安全性をアピールしていた頃は、MacはWindowsと比較して攻撃対象になりにくかったという側面もあります。当時はWindowsのセキュリティ機構も十分でない上に、インストールベースが大きいことからMacを狙うよりもWindowsを狙った方が攻撃側のコストパフォーマンスが良かったためです。このため、かつてはMacではインシデントも少なかったのです。
近年ではMacを標的としたマルウェアもかなり増加しています。また、同様に増加しているゼロデイ攻撃や、フィッシングサイトへの誘導といったウイルス以外の攻撃をを考えると、標準のセキュリティ機構だけでは必ずしも十分ではない場合があります。
スモールビジネスの方にとって、データの保護は信用にも関わり、非常に重要です。取引先との関係などを考慮して、セキュリティソフトの導入を検討しましょう。
Mac向けの代表的なセキュリティソフトから、コストパフォーマンスと機能性を考慮して選んでいますので、ぜひ参考にしてください。
なお、ここではスモールビジネス向けのものを紹介しています。ある程度まとまった数のMacがある場合は、集中管理できる中規模〜大規模法人向けのサービスを検討することをおすすめします。
Bitdefenderは、世界的に高い評価を受けているセキュリティソフトで、Macユーザーにも人気があります。
日本では、BitdefenderのOEM製品であるソースネクスト社のZEROスーパーセキュリティの方が、よく知られているかもしれません。
ESETは、軽量で高速なスキャン機能が特徴セキュリティソフトで、日本でも高い知名度と信頼性を誇ります。
ここでは個人向け製品のHOMEセキュリティを取り上げていますが、法人向けの製品も規模に応じて多数用意されています。
IntegoはMac専用に開発されたセキュリティソフトです。
macOSに最適化された保護機能を提供しています。
優れた検出率と使いやすさで知られるカスペルスキーですが、開発元がロシアにあります。このため、近年の国際的な政治情勢により、一部の組織や政府機関では使用を制限する動きがあります。取引先との関係や将来的なリスクを考慮した上で導入するかどうか判断する必要があります。
長い歴史を持つノートンですが、近年開発会社の買収が繰り返し行われ、サポート体制に不安を感じる場合もあると思います。機能面では優れている部分も多いですが、長期的な安定性を重視する場合は注意が必要です。
Macユーザーにとっても、セキュリティ対策は重要です。特に個人事業主や企業ユーザーの方は、ビジネスデータを守るためにも適切なセキュリティソフトを導入しましょう。
ご自身のニーズに合ったセキュリティソフトを選び、大切なデータを守りましょう。
ですが、セキュリティソフトを過信してはいけません。
OSやアプリケーションの定期的なアップデート、不審なリンクやメールを開かないなどの基本的な対策も大切です。
弊社インターステラ株式会社では、オフィスやサーバーの総合的なセキュリティ対策についてサポートしています。
セキュリティソフトの選定やネットワークセキュリティなどお悩みの方はぜひご相談ください。
また、最新のMacの購入を検討している方は以下の記事もぜひご覧ください。