「街のIT屋さん」として、個人事業主や中小零細企業の方向けに、ITに関する話題をお届けします

システム開発の外注を失敗する企業:共通する3つの落とし穴

システム開発の外注は、多くの中小企業にとって避けては通れないものです。
しかし、開発プロジェクトの成功率は決して高くなく、失敗したプロジェクトが多いのが現状です。
本記事では、システム開発の外注で失敗する企業に共通する課題と、その対策について取り上げます。

落とし穴1:要件定義の軽視

「とりあえず作ってもらって、後から調整すれば良い」と考えていませんか?
このような考えが、後になって大きな問題を引き起こすことがあります。

よくある失敗パターン

  • 現場の意見集約が不十分なまま開発をスタート
  • 「なんとなく」のイメージだけで要件を伝える
  • 既存の業務フローの整理ができていない
  • システム化による効果の検証が不十分

引き起こされる問題

  • 開発途中での仕様変更の多発
  • 追加コストの発生
  • スケジュールの大幅遅延
  • 現場と開発システムのミスマッチ

落とし穴2:ベンダー選定時の評価ポイント不足

見積金額だけでベンダーを評価、判断していませんか?
適切なベンダー選定は、プロジェクトの成否を左右する重要な要素です。

見落としがちな評価ポイント

  • 類似案件の実績詳細
  • プロジェクト体制の実態
  • 技術者のスキルレベル
  • コミュニケーション品質
  • 保守・運用体制

評価が不十分な場合の影響

  • 期待する品質が得られない
  • プロジェクト途中での体制変更
  • 技術的な負債の蓄積
  • 保守・運用フェーズでの混乱

落とし穴3:プロジェクト管理・進捗管理の甘さ

「開発はベンダーに任せているから大丈夫」と考えていませんか?
この考えが、プロジェクトを混乱に陥れます。

発生しがちな問題

  • 進捗状況の把握が不正確
  • 課題管理が後手に回る
  • テスト計画が不十分
  • ステークホルダーとの合意形成が不足

招かれる結果

  • 品質低下
  • 納期遅延
  • 予算超過
  • 運用開始後のトラブル

成功に導くための対策

1. 要件定義の充実

  • 現場の業務フローを可視化
  • システム化による効果を定量化
  • ステークホルダーとの合意形成
  • 優先順位の明確化

2. ベンダー選定の厳格化

  • 評価基準の明確化
  • 実績の詳細確認
  • 体制面の事前確認
  • コミュニケーション方法の確認

3. プロジェクト管理の強化

  • マイルストーンの設定
  • 定期的な進捗確認
  • リスク管理の徹底
  • 品質管理基準の設定

まとめ

システム開発を成功させるには、発注側の十分な準備と適切な管理が不可欠です。
しかし、これらの実施には専門的な知識と経験が必要となります。

当社では、システム開発プロジェクトの立ち上げから完了まで、発注側の立場に立った支援を提供しています。
要件定義、ベンダー選定、プロジェクト管理など、お客様の課題に応じた支援が可能です。
どうぞお気軽にご連絡ください。

PAGE TOP