この記事では、Windowsパソコンでのスクリーンショットの撮り方を、最新のWindows 10/11で推奨される方法から、基本的なショートカットまで詳しく解説します。
パソコンの画面を画像として保存する「スクリーンショット」は、ビジネスでもプライベートでも非常に便利な機能です。トラブル説明のためのエビデンス、会議資料の作成、オンラインでの情報共有など、多くの場面で活用できます。
この記事は2025年4月時点の情報に基づいています。
Windows 10/11で最も推奨される効率的なスクリーンショット方法です。この機能を使いこなせば、ほとんどのケースで十分対応できます。
この「Windows + Shift + S」ショートカットを覚えておくだけで、日常業務の多くのスクリーンショットニーズに対応できます。
切り取り&スケッチ以外にも、Windowsには従来からあるシンプルなスクリーンショット機能があります。
Windows 7から搭載されている伝統的なスクリーンショットツールです。Windows 11でも引き続き利用可能ですが、将来的には切り取り&スケッチに統合される予定です。
ゲーム用の機能ですが、スクリーンショットにも使えます。
スクリーンショットは、ビジネスシーンでさまざまな用途に活用できます。以下に主な活用例をご紹介します。
実践例: クライアントからの「システムが動かない」という問い合わせに対して、エラーメッセージのスクリーンショットを送ってもらうことで、的確なアドバイスができるようになります。
実践例: 新しく導入したシステムの使い方を説明する際、各ステップのスクリーンショットと簡単な説明を組み合わせることで、理解度を大幅に向上させることができます。
実践例: 自社サービスの改善提案をする際、現状のUIと改善案を並べて表示することで、変更点を分かりやすく伝えることができます。
スクリーンショットを都度撮影する従来の方法とは別に、より効率的なアプローチとして「動画で撮影してから後でスクリーンショットを作成する」方法があります。
この記事で紹介したスクリーンショット機能を、使用シーンごとに整理した一覧表です。それぞれの特徴と使い分けのポイントをまとめていますので、用途に合わせて最適な方法を選んでくださいね。
| ショートカット | 動作 | 保存先 | こんな時におすすめ |
|---|---|---|---|
| Windows + Shift + S | 画面上部にメニューが表示され、4つのモードから選択可能。撮影後はクリップボードにコピーされ、通知をクリックすると編集画面へ | クリップボード(編集後に任意の場所へ保存可能) | 最も推奨される方法。必要な部分だけを切り取りたい時、すぐに注釈を入れたい時、柔軟に対応したい時 |
| Print Screen<br>(PrtScなど) | 画面全体をそのままクリップボードにコピー | クリップボード(ペイントなどに貼り付けて保存) | 画面全体を撮影し、後から編集や加工をしたい時。シンプルで確実 |
| Alt + Print Screen | 現在アクティブなウィンドウのみをクリップボードにコピー | クリップボード(ペイントなどに貼り付けて保存) | 特定のアプリやウィンドウだけを撮影したい時。背景を含めたくない時 |
| Windows + Print Screen | 画面全体を撮影し、自動的にPNG形式のファイルとして保存。画面が一瞬暗くなるのが保存完了のサイン | ピクチャ > スクリーンショット フォルダ | すぐにファイルとして保存したい時。連続で複数枚撮影したい時 |
| Windows + G | Xbox Game Barが起動。カメラアイコンをクリックしてスクリーンショットを撮影 | ビデオ > キャプチャ フォルダ | ゲーム画面や動画再生中の画面を撮影したい時。録画も同時に使いたい時 |
Windows + Shift + S を押すと、画面上部に表示される4つのモードについて:
| モード | 使い方 | 活用シーン |
|---|---|---|
| 長方形切り取り | マウスをドラッグして四角形の範囲を指定 | 最も基本的で使用頻度が高い。ウィンドウの一部、表、グラフなど四角形の範囲を切り取る時 |
| 自由形式切り取り | マウスで自由に範囲を描いて指定 | 不規則な形状の部分だけを切り取りたい時。四角形では余分な部分が入ってしまう時 |
| ウィンドウ切り取り | 選択したウィンドウのみを自動認識して切り取り | 特定のアプリケーションウィンドウをきれいに切り取りたい時。ウィンドウの影も含めて撮影される |
| 全画面切り取り | 画面全体を一度に切り取り | 全画面を切り取り&スケッチで編集したい時。Print Screenとほぼ同じだが、すぐ編集画面に移れる |
| 機能・ツール | 起動方法 | 特徴 | こんな時に |
|---|---|---|---|
| スニッピングツール | スタートメニューから「スニッピングツール」を検索 | 従来からあるツール。切り取り&スケッチと似た機能だが、遅延撮影(1〜5秒後)が設定しやすい | メニューを開いた状態やマウスホバー時の表示など、一時的な表示を撮影したい時 |
| 切り取り&スケッチの遅延撮影 | アプリを直接起動 > 下向き矢印をクリック > 「3秒後にスナップ」など選択 | ドロップダウンメニューやツールチップなど、通常は撮影しにくい一時的な表示を撮影可能 | ポップアップメニュー、ホバー時の説明、右クリックメニューなどを撮影したい時 |
すぐに共有したい → Windows + Shift + S 撮影後すぐにメールやチャットに貼り付けられるので、リモートワークでのコミュニケーションに最適です。
記録として保存したい → Windows + Print Screen ファイルとして自動保存されるので、後から整理しやすく、エビデンスとして残したい時に便利です。
特定のウィンドウだけ → Alt + Print Screen または Windows + Shift + S(ウィンドウモード) 背景を含めたくない場合や、複数のウィンドウが開いている中で特定のものだけを撮影したい時に。
編集が必要 → Windows + Shift + S 矢印やマーカーで注釈を入れたい時は、切り取り&スケッチが最も効率的です。
一時的な表示を撮影 → 遅延撮影機能 メニューやツールチップなど、マウスを動かすと消えてしまう表示を撮影する時は遅延撮影が必須です。
Q: Print Screenキーが見つからない A: キーボードによっては「PrtSc」「PrtScn」「Print Scrn」など表記が異なります。ノートPCでは「Fn + PrtSc」のように、Fnキーと組み合わせる必要がある場合もあります。
Q: 撮影した画像がどこに保存されたかわからない A: クリップボードにコピーされている場合は、ペイントやWordなどに「Ctrl + V」で貼り付けてください。Windows + Print Screenで撮影した場合は「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダに自動保存されています。
Q: 複数のモニターを使っている場合は? A: Print Screenキー系は全モニターが含まれます。Windows + Shift + Sなら必要な範囲だけを選択できるので、マルチモニター環境では特に便利です。
Windowsでのスクリーンショットは、最新の切り取り&スケッチツールから基本的なキーボードショートカットまで、さまざまな方法があります。ビジネスシーンでは用途に応じた適切な方法を選択することで、コミュニケーションの質を高め、業務効率を向上させることができます。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひスクリーンショットをビジネスに活用してみてください。また、より効率的に作業を進めたい場合は、動画から後からスクリーンショットを作成する方法も検討してみてください。何か質問やご相談があれば、お気軽に以下の問い合わせフォームからお問い合わせください。